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写真家、津田直さんのトークイベント「僕の生き方、写真家としての今」に行ってきました。

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ふくむら

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5月からミニヨンの社員になりました!一人前のデザイナーになるため勉強中です。津軽三味線と、ギターをちょっと弾きます。趣味は食べること、飲むこと、歌うこと、ねること。自然が好きです。

尋常じゃない暑さが続いていますね〜。
海が恋しい、ふくむらです!

土曜日に、写真家の津田直さんのトークイベントに行ってきました。
何かしらアウトプットせねば。。!と思って拙いながらに書いてみました。何かしら伝わればと思います。

津田直さんについてはこちら↓
Tsuda Nao

今回のトークイベント、津田さんの生い立ちを話してもらうという趣旨だったのですが、意外にもハッとしたところはコーディネーターである鳥羽さんの言葉でした。

津田さんは小学生という早い段階で社会からドロップアウトし、高校くらいまで学校へは行っていなかったそうです。小学生の時、通学が億劫になり、ほぼ毎日遅刻、というような生活を送っていたある朝。ふと思い立ち、学校の教科書をすべて燃やしてしまい、学校を辞める!と宣言したんだとか。凄まじい小学生ですね。

小学2年生で学校へ行かなくなった時、クラスメイトたちからは徐々に「ズルい」という言葉が上がります。
そこで津田さんは、顔も知らないクラスメイトもいる中、クラスの一人一人、全員に手紙を書き、自分の状況を説明したそうです。それは中々出来る子どもはいないだろうなぁ、とただただ関心してしまったのですが、そのあと鳥羽さんが

「その、ズルいって言わざるを得ない子どもたちも可哀想ですが、津田さんの行動力もすごいですよね。」

と一言。
鳥羽さんは何気なく発した言葉だったと思いますが、私はハッとしてしまい、その後しばらくはお二人のお話しが入ってこないくらいでした。
クラスの子ども達が津田さんのことをズルいと思うのは仕方ない、とは思ったけれど、学校に来ない子を「ズルい(=学校に行かないことが利益)」と思ってしまうような環境に子どもたちがいる、という事にまで、考えが至っていなかった。そんな自分に気付かされたからです。

その言葉が、力強くもなく、当たり前に出てくる鳥羽さんは、常日頃からそういう視点で物事や人を見ているんだろうと思いました。

そしてトークイベントの最後に、津田さんが映画監督である是枝監督とお会いした際に、印象的だったという話を少し教えてくださいました。

是枝監督の「誰も知らない」という映画は、ある家族の実話を元にした物語。その家族に起こった事件は当時ニュースにもなり、世間は子ども達の不幸を嘆き、親の無責任さに怒り、責め立てる方も大勢いたそうです。
是枝監督はその裁判にも立ち会われたそうですが、そこで子ども達が小さく発した言葉が、「お母さん、ごめんね。」世間から非難を受け、罪人として面前に立つ母親に対しての、謝罪の言葉だったといいます。

一見、誰が見たって可哀想で不幸に見えるその家族にも、暖かい団欒の時間があったかもしれない。そこにいる人達は、周りが思うよりもずっと幸せだったかもしれない。1つの視点だけでは見えないものがある。視点を変えれば、全く別の物語になる。私たちはもっと様々な視点で、物事を見なくてはいけない。そう監督は話されたそうです。

先程の津田さんとクラスの子ども達のやりとりにしても、同じだと思いました。私は津田さんの視点で聞いているわけですから、もうクラスの子ども達は違う人種として捉えてしまっていました。

そして普段の生活でも、同じような場面に出くわすことは少なくありません。
その時、自分に対してかけられた、「ズルい」という言葉の先には、どういう思いがあるのか。その思いは、どうして生まれたのか。
目の前の人の、その先を考えられる人になりたいと思います。

そしてそう考えられる人が、もっと増えることを願います。

今回のイベントを主催された「とらきつね」さん

とらきつね/facebookページ
大濠公園の近くにあります!
商品のセレクトがかわいい。

ふくむらでした!